こんにちは、いくらんです◉
10 月に入ってかなり涼しくなりました。
寒い!と感じる朝晩も増えて本格的に「秋深まる」感じがしてきましたね。
10月は季節のお魚・海の秋食材「鮭」をご紹介したいと思います。
このシーズンになると「秋鮭」という言葉をよく聞きますが、「秋鮭」って種類が違うの?
鮭って種類によって何が違うの?
ということで、今回は鮭の種類についてです!
鮭の種類は、どう違う?
「秋鮭」とよく聞くけれど、紅鮭、銀鮭…この呼び名は何が違うの?と思ったことはありませんか?
日本で「鮭」というと一般的には「白鮭」を指していることが多いそうです。白鮭は、漁獲される時期や成熟度によって呼び方が変わります。
・秋鮭
鮭は川で生まれてから海へ出て、また産卵のために川に戻ってくる回遊魚です。
生まれた鮭が川へ戻ってくる9月〜11月に水揚げされた白鮭を「秋鮭」と呼んでいます。
産地は北海道・東北・新潟などが主流で、淡いオレンジ色の身とさっぱりとした味わいが特徴です。
産卵のために戻ってきた鮭なので、卵や白子へ体脂肪が使われており、脂乗りは控えめです。
いくらや白子も、この時期が1番美味しいと言われています。
ちなみに、5月〜7月頃に漁獲されたものは、季節外れという意味で時鮭(ときしらず)と呼ばれています。
幻の魚「鮭児(けいじ)」は、生後2〜3年の未熟な状態で漁獲された若い白鮭のことを言います。
・紅鮭
紅鮭は天然物のみで、産地はロシアやカナダが主流です。
身の色が赤く、しっかりしていて旨味も強い、脂乗りは程よくあります。
・銀鮭
主にチリ産の養殖物が主流で、日本でも三陸沖・鳥取沖・佐渡沖などでも養殖を行なっています。
日本産の銀鮭の旬は4月〜6月頃になります。
外国産の銀鮭であれば、年中スーパーなどでみられます。
身は濃いオレンジ色で、脂乗りが良く旨味のある味わいです。
・キングサーモン
「キングサーモン」は、鮭の中で最大級の大きさが特徴で、北米やニュージーランドでは鮭の最高品種とされています。
旬の時期は4〜6月です。
和名では「マスノスケ(鱒の介)」と呼ばれ、北海道でも1〜3月に稀に漁獲できます。
近年の秋鮭事情
近年、鮭が産卵のために戻ってくるシーズンになっても戻ってこず、不漁が続いていると言われています。
その原因のひとつが海の温暖化です。
年々暑くなっていく気候に、海の生態系にも変化が見られます。
稚魚は海の動物プランクトンを好みますが、水温が高くなれば十分にプランクトンを食べることができません。
その結果体力が足りずに、北洋まで辿り着けないのでは?と言われています。
産卵期の鮭が戻らないことにより、鮭はもちろん、いくらや筋子なども量が少なくなっているのです。
海の環境やお魚たちの生態系を大切にできるような暮らしを、できることからしていきたいですね。
今回は鮭の種類についてお届けしました。
旬の食べ物といっても、環境の変化などで「旬」にも変化が見られるようになってきました。
海の恵みを美味しくいただく…という立場として、人間も、海の生き物たちも、それぞれが環境を大切に生きられるようになると良いな。
小さなできることから、日々の生活で心がけていこうと思ういくらんでした( ´∀`)
次回は、「鮭の栄養価」についてお届けします!
ではまた来週お会いしましょう♪