こんにちは、いくらんです◉
8月始めといえば、青森県は祭り!ねぶたの躍動感・お祭りの熱気を思い出すと、いくらんも「じゃわめぐ〜!」な、夏です。
(「じゃわめぐ」とは津軽弁で、”いてもたってもいられないような高揚感”のことを言います。「ざわめく」が訛った言葉ですね。)
とはいえ、青森と一口に言っても地方によってお祭りや風習・郷土料理も様々。
いくらんは「南部地方」の出身ですが、ほたりんは「上北地方」在住の両親は「津軽地方」出身。
ほたりんといくらんの間でも、「そうだったの⁉︎」とお互いの地域の食べ物など知らないことも多々。
青森って意外と広いんだね〜!とびっくりしました。
いくらんのお友達で最近関東から青森に旅行に行ってきた!という方も多く、今回は地方別に青森の魅力を紹介をしていきたいと思います(*´꒳`*)!
【津軽地方】の郷土料理
主に、青森市・弘前市・五所川原市と周辺市町村の地域を指します。
(青森県の日本海側・左側の部分です)
テレビなどで見る「聞き取れない言語」の訛りは、大抵が津軽地方です。「青森ってあれでしょ?喋ってみてよ!」と言われても、実は津軽地方の人以外は津軽弁は話せない…。(そして解読も不能。笑)
有名な文豪・太宰治(トゲクリガニ大好き!)はこの津軽地方の出身で、作品にも「津軽」など使われていますね。
「おら東京さ行くだ」の吉幾三さんも、五所川原の出身です。
津軽地方で有名な祭りといえば、「ねぶた」ですね!
青森ねぶた祭りは、東北三大祭りと言われていて、
・秋田竿燈まつり(秋田)
・仙台七夕まつり(宮城)
・青森ねぶたまつり(青森)
と全国的にも「青森といえばねぶた」というイメージは根付いています。
ちなみに、津軽地方でも、青森ねぶた・弘前ねぷた・五所川原たちねぶたと主要都市ごとにねぶたの種類が異なります。
津軽地方で有名な郷土料理といえば、「けの汁」です。
さいの目切りの根菜・山菜・凍み豆腐・大豆などを味噌ベースで煮込んだ汁です。
小正月に大量に作り、何日も温め直して食べる風習があります。
いくらんの母は南部地方出身ですが、このけの汁が好きでたまに食卓に登場していました。
大和海商のblogでも紹介している「味噌貝焼き」は、この津軽地方では「貝焼き味噌」と呼ぶそうで、太宰治は著書「津軽」の中で貝焼きみそへの憧れを綴っています。
他には、タラの頭や骨や皮、内臓など捨てられる部位を大雑把に入れて煮込んだ「じゃっぱ汁」も有名です。
津軽地方は、他にも多彩な郷土料理が発達しています。
お花見や運動会の定番、赤いご飯が特徴の「いなりずし」。
弘前ではイカのゲソで作った「イカメンチ(いがめんち)」も人気です。
また、津軽地域で特徴的なのが「おでん」です!
この地域では「生姜味噌おでん」が主流です。
津軽地方の郷土料理は意外と知られているものが多く、南部地方で育ったいくらんの家庭でも見かけたことのあるものが多数あります( ^ω^ )
青森では3地域ごとに特徴的な「餅」がありますが、津軽地方で有名なのがこの「干し餅」です。
寒冷地特有のお米の保存食という形でこうなっているようです。
他の地域でもお餅が出てきますので、違いを楽しんでみてください(*´꒳`*)
【下北地方】の郷土料理
主にむつ市と上北郡(東通村、風間浦村、大間町、佐井村)の市町村地域を指します。
(青森県の上の部分・まさかりの部分です)
この地域は、気象条件が厳しく東通の「寒立馬」が有名な地域ですね!
大間のまぐろ・むつのホタテと全国的に海鮮も美味しいことで知られている地域です。
下北の有名人といえば、むつ市出身の俳優・松山ケンイチさん。
むつ市は三大霊場・恐山も有名です。
むつ市で有名なものといえば、やっぱり陸奥湾で取れる「ホタテ」ですよね( ^ω^ )
まずはやっぱり「味噌貝焼き」。
そしてちょっと不思議な食べ物「けいらん」。
卵?と思いきや、すまし汁の中に入っているのはなんと!あんこのお団子(°_°)!いくらんは初めてみた時びっくりでした!
(どうみてもゆで卵にしか見えないよ…笑)
元々は秋が深まり稲刈りが終わる頃、秋仕舞いのご馳走として振る舞われていたそうですが、今は冠婚葬祭に欠かせない食べ物になっているそうです。ちなみに、「けいらん」の由来はやっぱり「鶏卵」からきているそうです( ´∀`)
甘いものが苦手なほたりんのお父さんも、この「けいらん」は食べていたそう♪
そして、下北地方でよく見かけるのがこの色鮮やかな「べこもち」。
端午の節句のハレ食として受け継がれ、現在はおやつとしても食べられています。
うるち米粉ともち粉に水と砂糖を加えて蒸したお餅で、甘くてもちもちしています。
金太郎飴のように、切っても切っても同じ模様ができるように作られています。
いくらんも、下北のお土産に何度もいただいて食べたことがあります☆
青森県内では8月1日からお祭りが始まりますが、この地域ではお盆明けから「たなぶまつり(むつ市)」が始まります。
ほたりんは「祭りにかだる〜!」と楽しみにしていました♪
(「かだる」は参加するという意味です☆)
【南部地方】の郷土料理
主に、八戸市・十和田市・三沢市などと南部町・階上町などの周辺市町村の地域を指します。
(青森県の太平洋側・右側の地域です)
南部地方といえば、津軽弁とはちょっと違った「南部弁」が使われている地域です。独特の「言葉」というよりは、独特の「イントネーション」という感じです。
この地域では「三社大祭」というお祭りが慣わしです。
この地域の有名人といえば、ここ最近は三代目 J SOUL BROTHERSのELLY(エリー)さんですね!
南部地方は岩手にまたがる「南部藩」の地域で、夏にヤマセ(オホーツク海からの冷たく湿った風)が吹くため、根菜メインの畑作地帯が多い歴史があります。
郷土料理も、小麦粉・そば粉・あわやひえなどを使った料理が多くみられます。
粉物の代表が、「せんべい汁」です。
醤油ベースの汁にお煎餅が入っています。
え?汁物にせんべい?と思ったあなた!
これが意外と美味しいんです(*´꒳`*)
南部地方では「南部せんべい」という薄焼きの白煎餅が有名ですが、このせんべい汁には白煎餅を入れたり、もちもちの厚い汁物用のせんべい「おつゆせんべい」を入れたりもします。
(せんべいのバリエーションが豊富!)
同じくせんべいを使ったものとして、「せんべいおこわ」があります。
せんべいにお赤飯を挟んであるものです。
そして、「かっけ」
薄い小麦粉で作ったかけら(かっけの由来)を湯通ししてツルツルの食感にしていただきます。
そばかっけとむぎかっけがあり、湯通ししたかっけはニンニク味噌でいただきます。
こちらも粉物「ひっつみ」
せんべい汁と同じような汁に、小麦粉を練って作ったものを入れて作ります。(すいとんと同じですが、地域によって呼び方が違うようです)
いくらんも調べていてびっくりしていたのですが、とにかく「餅」がいっぱいでした。笑
(いくらんはお餅好きなのですが、それは食べ慣れていたものだったからなのかも…)
胡桃と甘い味噌を包んだ「きんかもち」、ハレの日に神様に供えていた「豆しとぎ」なども。
また「馬肉」や「鯨肉」なども使われており、八戸では「鯨汁」も良くみる郷土料理です。
階上町のウニとアワビの潮汁「いちご煮」もありますね。
地域ごとにこうして郷土料理を見てみると、風土にあったものを昔の人たちが現代に繋いできた足跡が見えるようでした(*´꒳`*)
一見、「そんな食べ物があるの⁉︎」と思うようなものも、食べ慣れたもの・見慣れたものであれば愛着が湧いたり、故郷の味として覚えているものですよね☆
田舎には、昔から受け継がれてきた風習や郷土の文化が生み出した郷土料理があります。
「青森」といっても地域によってこんなにも違いがあるように、青森出身のほたりんといくらんにもまだまだ知らないこともいっぱいあるんだね!と驚きました。
まだまだこれからも、青森の魅力を楽しみ、みなさんに紹介して行けたら良いなと思っています。
青森には、自然と、美味しい食べ物がたくさんあります(о´∀`о)
冬は雪が降る地域ですので、まずは夏休みにでも☆
他県から青森を探索したり、青森にお住まいの方も今一度、青森の魅力発見を楽しんでみてはいかがでしょうか♪?
ちなみにおまけ☆
青森のお土産の定番といえば、「ねぶた漬け」
大根と数の子の醤油漬けです。
シャキシャキパリパリ。
「あっつーまんまさ、ね(ん)ぶたづげ!」って昔CMにあったようななかったような。笑
(訳:熱々のごはんにねぶた漬け!)
こうして振り返ってみると、「あっつーまんま」のお供が意外に多いような。
方言とともに青森の魅力を紹介するのもまた、楽しいですね!
観光名所も紹介してみようかな(о´∀`о)
いくらんでした◉