【カレイ】
漢字表記 鰈
カレイ目・カレイ科
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●カレイってどんなお魚?
北極海・太平洋・インド洋・大西洋の沿岸の浅い海から水深1000mの深海までに生息する海水魚。
日本近海で獲れるものは、マガレイ、マコガレイ、ババガレイ(ナメタガレイ)、ホシガレイ、メイタガレイ、アカガレイ、イシガレイ、など数十種類に及びます。
その中でも青森県で主に漁獲されるものの代表的なものが、マガレイ・マコガレイです。
1年を通してみられますが、冬から春にかけて多く漁獲されます。
産卵期のメスは「子持ちカレイ」と呼ばれます。
マガレイ・マコガレイも子持ちカレイとして有名ですが、「ナメタカレイ」も高級魚として有名です。
(ナメタカレイは地域によっては「ババガレイ」と呼ばれています)
津軽海峡は、黒潮と対馬海流、千島海流の3つの海流が流れ込むことで、多くのプランクトンがいる漁場といわれています。
その激しい流れの中で必死に泳いでいる魚たちは身が締まっていてとても美味しいのです!
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●カレイの形態
砂や泥の海底に生息しています。
平べったい体と、右側にある2つの目が特徴的ですね。
この形態は、海底の砂や泥の中に潜み、獲物を待ち伏せるのに適していると言われています。
その為常に目のある側を上にし生活しています。
長い背びれと尻びれも特徴的です。
カレイといえば、擬態。
地質や色に合わせて擬態ができる魚です。
・泥沼では泥のような色に
・砂が多い所では砂模様に
・小石が多い場所では小石のような模様に
というようにかなり自在です。
20分ほどあれば、体色を完全に変化させることができます。
擬態することは、獲物に気づかれずに待ち伏せする為と、天敵から発見されづらくするという二重の効果を持ちます。
カレイをよく見ると、表面にはまだら模様の斑点がたくさんあります。この斑点は、大きさを変えることによって体色を変えることができるものです。
色素の胞を大きくすると色が濃くなり、小さくすると色が薄くなります。
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●漁法
定置網、刺網、底曳網などで漁獲します。
青森県大間町では「鉾突き漁」の歴史が古く、漁具の開発・製作が進み、鉾突き漁用のヤス(鉄製で魚貝類を突き刺す漁具)が普及しています。
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●カレイの旬
冬から春にかけて春を迎えます。
カレイの漁獲は12月・1月に多くなりますが、「子持ちカレイ」の旬は冬から春にかけてが産卵期で美味しい季節です。
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●おすすめの食べ方
1番多いのはカレイの煮付けです。
新鮮なものであれば、お刺身でもいただきます。
煮つけは、鱗・内臓・尾びれを落としたら、ぶつ切りにして、みりん、ショウガ、砂糖、醤油で煮込むだけなので、手軽に作ることができます。
大間では漁師が正月魚として、親せきや知人に分配する風習がありました。
今は少なくなりましたが、食べきれないカレイは、軒下につるし、保存食としていたこともあったそうです。
煮つけは、各家庭の味付けがされ、青森の一部では今でも正月料理の一品となっています。
煮付けでは子持ちカレイも人気が高いです。
ナメタカレイは貴重なものとして、高値で扱われています。
青森には高値で取引される「高級魚」とされるお魚もたくさんあります。
青森では、お正月の煮付けなどに高級なお魚としてナメタカレイを使うところもあります。
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青森の春のお魚「カレイ」をご紹介しました。
ここから「子持ちカレイ」が旬を迎えます♪
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