【アワビ】
漢字表記 鮑、鰒、蚫
原始腹足目ミミガイ科
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●アワビってどんな貝?
ミミガイ科アワビ属で巻貝の一種です。
青森県で主に獲れるのはエゾアワビで、県内全沿岸に生息し、特に青森県の中でも大間町で採れるアワビは評価が高く、高値で取引されています。
貝の大きさは5cm~20cmになり、皿のような貝をもっています。干潮帯付近から深さ20mくらいの岩に張りついて生息しており、アラメ、ワカメ、コンブなどの褐藻類を食べています。
青森県のような寒冷地域では1年間で約1~2cm程度しか成長しないため、十分な大きさになるまでに7~8年の月日を要します。
あわびは長生きで15年から20年ほど生きると言われていることから、不老長寿の象徴とされています。 縁起のいい貝なので、お祝い事などにも使われています。
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●アワビの形態
殻は楕円形で平たく、螺旋は緩い巻貝です。
雌雄の判別は外見からではほぼ不可能で、肝ではなく生殖腺の色で見分けます。生殖腺が緑のものがメスで、白っぽいものがオスです。
アワビには呼水孔と呼ばれる低く盛り上がった孔が並んでいて、この呼水孔のうち、外側の4~5個は開いており、呼吸に使われています。
軟体部(可食部)は楕円形で、そのほとんどが筋肉部となっており、内臓部の占める割合は小さいです。アワビが10cmに成長するまでに7~8年は掛かるといわれています。
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●青森とアワビ
青森県では、東通村、深浦町、風間浦村、むつ市などがアワビの産地になっています。
下北地方が産地となっていますが、三八地域の八戸市周辺では、お祝い事に欠かせない料理として「いちご煮」があります。
いちご煮はウニとアワビの潮汁で、古くから八戸周辺ではお祝い事によく登場します。
最近は見られなくなりましたが、結婚式の料理などには以前は欠かせない料理でした。
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●漁法
潜水、または鈎を用いて船上から掻き採る
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●アワビの旬
アワビの旬は夏と言われています。
暖かい海で育つアワビは、海水温が20度程度になる晩秋から冬にかけて産卵期を迎えます。 そのため、身に栄養をたっぷり蓄える7月から9月が旬となります。
青森県では、11月〜12月にかけても旬と言われています。
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●おすすめの食べ方
アワビは高級食材で、コリコリした歯ざわりが特徴です。
刺身、水貝、酒蒸し、ステーキなどに調理されます。
貝を食材とした日本料理のうち、料理の種類が最も多いのもアワビです。
・お刺身
アワビのコリコリした食感を楽しむなら、やっぱりお刺身で。
・陶板焼き、酒蒸し
焼きアワビや蒸しアワビなども美味しいです。
バターを乗せたり、酒蒸しにしたりして加熱していただくのもおすすめです。
・干しアワビ
干しアワビもまた、高級食材として有名です。
こちらは中華料理などによく使われます。
煮込んでアワビの旨味を活かしながら、あんかけなどでr調理されていますね。
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今週は「アワビ」をご紹介しました。
旬の海産物を美味しくいただきながら、青森の春夏秋冬を楽しんでみてくださいね(о´∀`о)!
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