【カワハギ】
漢字表記 皮剥
フグ目 カワハギ科
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●カワハギってどんなお魚?
フグの仲間で、淡白でクセのない食べやすい魚です。
日本近海では北海道から東シナ海まで分布しており、南の方が生息数が多口なっています。
水深100m以浅の、砂底と岩礁が混じるような環境に生息しています。昼に活動していますが、夜は海藻などを口にくわえ、つかまって眠る習性があります。
全身が丈夫でざらざらした皮膚に覆われています。
この皮膚を剥がすことから「カワハギ」という名前になったと言われています。
青森では「カワハギ」の呼び方がさまざまあります。
・テッテ
・チョイチョイ
・チュッチュ
・チェッチェ
・バクチ
・バグジ
・ギハダ
など、さまざまな呼び名で呼ばれています。
青森以外でも、地方独特の呼び名があるようですよ。
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●カワハギの形態
全長は最大で30cmほどのお魚です。
日本最長記録は1982年に高知県で釣れた44.3cmと言われています。体は菱形で上下に平たい形をしていて、背鰭の一部と腹びれは太く短い棘になっています。
また、オスは背びれが糸状に細く伸びるので、メスと区別できます。
体色は青灰色や褐色で、個体によって淡いまだら模様や黒っぽい縦縞が入ります。
口は小さく窄んだような形をしていますが、中にはペンチのような頑丈な歯があります。
主に小型甲殻類やゴカイ類、貝類などを捕食します。
口が小さいので、ついばんだり、吸い込むようにして捕食します。
水深100m以浅に多いが、時として200mの場所からも採集されます。砂底、貝殻底、岩礁域に多く生息し、幼魚は流れ藻や浮遊物につきます。
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●漁法
定置網や小型底曳網、釣り、刺網など。
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●カワハギの旬
年間を通して、美味しく食べることができるカワハギですが、身の旬と肝の旬があります。
身の旬は夏頃になり、4月〜5月ごろに産卵を終えたカワハギが、体力を取り戻そうと餌をたくさん食べる6月〜8月が旬で、身体が大きくなり身に歯応えがあって美味しくなります。
一方、肝の旬は秋冬頃になり、10月〜2月ごろとされています。
寒さに耐えるために肝がパンパンに膨れ上がるほど、肝に脂肪分を蓄えるので濃厚で旨味が強い時期になります。
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●おすすめの食べ方
・薄造り
新鮮なカワハギの胴の部分の皮を綺麗に剥いで、三枚に下ろします。
三枚に下ろした身を、お好みの厚さに薄切りにして皿に盛り付ければ、薄造りの完成です。
醤油でいただくのも美味しいですが、肝をさっと湯通ししてから細かく潰し、醤油と混ぜ合わせて肝醤油と一緒に食べることで、さらに美味しくなります。
・煮付け
皮を剥いだカワハギの切り身を使用いたします。
切り身をざるに並べ、切り身の上から70〜80度くらいのお湯をたっぷりかけ臭みを取り除きます。
また、肝はさっと湯通ししておきます。
次に、醤油、酒、みりん、砂糖を鍋に入れて煮立てます。
煮立ってきたところにカワハギの切り身と生姜を入れ、落とし蓋をし、焦げないように火を調整しながら、5分ほど煮詰めます。
肝については火が通り易いので、切り身が煮上がる直前に鍋に入れると美味しく仕上がります。
煮詰めた切り身と肝をお皿に盛り付けて完成となります。
・天ぷら、唐揚げ
天ぷらや唐揚げも人気の食べ方です。
ほたりんの好きな食べ方も、唐揚げだそうですよ♪
カワハギは骨せんべいにしても美味しくいただけます。
カルシウムたっぷり!パリパリのお煎餅はお子様にも食べやすいですね!
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今週は「カワハギ」をご紹介しました。
クセがない淡白な身は「フグのよう」とも言われています。
旬の海産物を美味しくいただきながら、青森の春夏秋冬を楽しんでみてくださいね(о´∀`о)!
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